良い戦略悪い戦略

がんばることは人生において大事ではあるが、「最後のひとふんばり」をひらすら要求するだけのリーダーは能がない。リーダーの仕事は、効果的にがんばれるような状況を作り出すことであり、努力する価値のある戦略を立てることである

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良い戦略とは「診断・基本方針・行動」がセットになっている。良い戦略とは「何をやるか」だけではなく「なぜやるのか、どうやるのか」が示されている。

多くの有名な企業や組織の場合でも結局なにを言っているのかわからない(何も言っていない?)スローガンや戦略が語られていることが多い。またそれらしい戦略が語られている場合でも「どうやるのか」という部分が抜け落ちている場合が非常に多い気がする。

これは単純に経営陣やマネージャー陣が「戦略を描くことに時間をさけていない」もしくは「場当たり的に行動している」という事になる。しかしこれは実際にはかなり難しいことでもある。

戦略とは何か。結局戦略とは仮説であると言える気がする。演繹、帰納とは違うアブダクションを発見する。そのために観察する、システム1で考えない、広い視野を持つ、という事だろうか。

同時に大切なのは「どうやるのか」まで考えられた戦略を「やった」時に、しっかりと「ふりかえり」が出来る事だなと改めて思った。