経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 (至善館講義シリーズ)

構造的問題

・「自律的な依存は」は、ほとんどの場合「他律的な依存」へと頽落してしまう。
・理性的に決定したつもりでも、知らないことがいっぱいある。
・行動経済学的に、人間は短期的な利益を評価しがちである。

3段階の郊外化

・団地化(1960~)→地域の空洞化、家族の内閉化、専業主婦の一般化
・コンビニ化(1980~)→家族の空洞化、システム化
・ネット化(1990~)→人間関係の空洞化、対面の減少、匿名化

アメリカ的システム世界

・マクドナルドとディズニーランド(システムによる疎外と祝祭による感情の回復
・システムによる裂け目をシステムで埋める
・ドラッグ、VR、ベーシックインカム、メタバーズ、バ美肉
・映画エリジウムの下層世界をメタバース化したらどうなるか?

感情の劣化

システム化によって人間は動物化し、損得勘定で済む領域が広がった。人間は他人とのつながりをコストだと考えるようになり、倫理に関心を持たなくなった=感情の劣化。

感情の劣化は回復できるか?感情の劣化した人々と民主制を維持できるか、社会を運営できるか。これを新反動主義者とは違ったアプローチで解決できるだろうか。

共同体自治

・食料とエネルギーの地産地消をベースとした新しい共同体
・テックとシステム世界を「活用する」
・リーダーシップではなく、オーナーシップ
・ファシリテーターがナッジする
・ミメーシス(模倣