「知と愛」ヘルマン・ヘッセ

知に生きるナルチスと愛に生きるゴルトムント。反する二人が時に離れ時に補完し、最後には融合していく。

新型コロナウイルスの渦中でスペイン風邪の話とかウイルスによってパンデミックが起こる映画の話とかが散見する中で、あーヘッセの小説にも黒死病が出てくるなと思い出したのでなんとなく読み返した。

例えば音楽なら家で聴きたい外で聴きたい、独りで聴きたいみんなで聴きたいなどシチュエーションがあるが、ヘッセの登場人物と情景が美しくいきいきとした文体は、旅行中や電車での移動中に読みたくなる。(次はいつ旅行に行けるのか…)

知に生きるか愛に生きるか、中間に生きるか、絶妙なグラデーションがあるのか、僕たちの普段の生活にもヒントになる気がしている。