きみとなにかを

朝起きて、君となにかをする必要はない

君の方向に引っ張られた毛布を引き戻して

そして仰向けに寝ている君の脇に顔を沈めたい

美味しいランチにも話題の美術館にも行く必要はない

横に寝ている君の長い髪が顔にかかっているのをそっとよけて

そして寝ている君にキスをしたい

穏やかな風も降り積もる雪も木をなぎ倒す風も関係ない

この小さなベットの中で

次の朝も次の朝も

君の体温を感じていたい